相続財産の調査方法は自分でできる?専門家に依頼するメリットとは
相続が発生した際、まず行わなければならないのが相続財産の調査です。
被相続人がどのような資産をどの程度残したのかを正確に把握しなければ、遺産分割協議を円滑に進めることはできません。
今回は、相続財産の調査を自分で行う方法や、専門家に依頼するメリットについて解説します。
👉️相続財産調査は自力でも可能
相続財産の調査は相続人自身で行うことが可能です。
・預貯金については、遺品の中から通帳やキャッシュカードを探し、心当たりのある金融機関の窓口で残高証明書の発行を依頼します。
・不動産については、自宅に保管されている登記済証や権利証を確認するほか、市区町村役場で名寄帳を取得することで所有物件を特定できます。
ただし、これらの作業は平日の日中に役所や銀行を何度も回る必要があり、非常に多くの時間と労力を要します。
最近ではネット銀行や電子交付の普及により、通帳のない資産が増えているため、自力での調査は以前よりも難易度が上がっています。
書類に不備があれば受理されず、何度もやり直しになるなど、慣れない方にとっては精神的な負担も少なくありません。
👉️専門家に財産調査を依頼するメリット
自分で行うことも可能な財産調査ですが、行政書士などの専門家に依頼することには大きなメリットがあります。
具体的に確認していきましょう。
□財産調査の見落としのリスクが減る
専門家に依頼する大きなメリットとして、財産の把握漏れを防げることです。
資産の見落としがあると、遺産分割協議が成立した後に新たな財産が見つかり、協議を再びやり直さなければならなくなるリスクがあります。
専門家としてのノウハウや権限を活用し、特定の地域にあるすべての金融機関への照会を行ったり、名寄せの仕組みを利用して土地の漏れを防いだりするため、より精密な調査が期待できます。
□適切な財産評価ができる
遺産分割においてトラブルになりやすいのが、財産の評価に関する問題です。
相続税を計算するための評価額(路線価)と、実際に遺産を分ける際の価値は必ずしも一致しません。
特に不動産の場合、相続税評価額は時価よりも低く設定されていることが多く、その金額で分割協議を進めると、現金を相続する人と不動産を相続する人の間で不公平が生じます。
専門家は、相続人の意見を聞いた上で、相続税上の評価のみならず、現在の市場でその物件がいくらで取引されるのかという時価を踏まえて、評価方法を考えます。
近隣の取引事例や物件の状態を考慮した客観的な時価を算出することで、相続人間での納得感が高まり、公平な遺産分割を実現することが可能になります。
👉️まとめ
今回は相続財産調査を専門家に依頼するメリットなどについて解説しました。
当事者間での調査や評価が難しいと感じたら、トラブルを未然に防ぐためにも、早めに行政書士などの専門家へ相談することを検討してください。
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